a. ニコデモのどの質問が、彼の心が和らいでいることを示していますか(ヨハネによる福音書 3:9)。「イエスは事実上、ニコデモにこう言われた、論争をすることはあなたの状況を助けることにはならない。魂に光をもたらすのは議論ではない。あなたは新しい心を得なければならない、そうでなければあなたの天の王国を理解することはできない。あなたを正しい立場に導くのはより大きな証拠ではなく、新しい目的、新しい行動の源なのである。あなたは新しく生まれなければならない。この変化が起こり、全てのものが新しくなるまで、どんなに強い証拠が示されたとしても無駄であろう。欠乏はあなた自身の心にある。全てが変えられなければ、あなたは神の国を見ることはできない。これはニコデモにとって非常に屈辱的な発言であった。…彼はキリストの言葉の意味を理解できるだけの十分な霊的思いを持っていなかった。しかし救い主は議論に議論をもって応じられなかった。…いくつかの真理がこの役人の思いに輝いた。キリストの言葉は彼に畏敬の念を起こさせ、『どうして、そんなことがあり得ましょうか』という質問へと導いた。イエスは深い真剣な表情で『あなたはイスラエルの教師でありながら、これぐらいのことがわからないのか』とお答えになった。このお方の言葉はニコデモに、自分の霊的な無知のゆえに単純な真理のみ言葉にいらだったり、皮肉にふけったりするのではなく、自分自身についてもっと謙遜な意見を持つべきだという教訓を伝えておられる。しかしキリストの言葉は非常に厳粛な威厳をもって語っておられ、その表情と口調の両方が彼に対する切実な愛を表していたので、彼は自分の不面目な立場を理解し、気分を害することはなかった。」(牧師への証368, 369)