日曜日
2月23日
1. 新しい生活、新しい優先事項
a. イエスがメシヤであると認めると、サマリヤの女はすぐに何をしましたか(ヨハネによる福音書 4:28, 29)。
「女はキリストのみことばに聞き入っている時よろこびに満たされた。そのすばらしい啓示はほとんど圧倒的であった。彼女は水がめを残して、イエスのことばをほかの人たちに伝えるために町へもどった。イエスはなぜ彼女が立ち去ったかをご存じだった。生ける水を手に入れることが彼女の魂の熱心な願いであった。彼女は井戸へきた用事を忘れ、イエスのかわきをいやしてさしあげるつもりだったことも忘れた。よろこびにあふれる心をもって、彼女は自分が受けたとうとい光をほかの人たちに与えるために道を急いだ。」(各時代の希望上巻228)
b. スカルの住民が自分たちの同胞の証を聞いた時、彼らは何をしましたか(ヨハネによる福音書 4:30)。
「〔その女〕のことばは人々の心を動かした。彼女の顔には新しい表情があらわれ、全体の様子に変化がみられた。彼らはイエスを見たいという興味をそそられた。」(各時代の希望上巻228)
月曜日
2月24日
2. 収穫と刈り取る者
a. イエスはスカルの住民がやって来るのをご覧になって、このお方はご自分の弟子たちに何と仰せになりましたか(ヨハネによる福音書 4:35–38)。
「刈る者は報酬を受けて、永遠の命に至る実を集めている。まく者も刈る者も、共々に喜ぶためである。そこで『ひとりがまき、ひとりが刈る』という、ほんとうの事となる」(ヨハネ4:36、37)。ここにキリストは、福音を受け入れる者が当然神のためにしなければならない聖なる奉仕を指摘しておられる。彼らは神の生ける代表者となるのである。神は彼らの個人的な奉仕を求められる。われわれはまこうが刈り入れようが、神のために働いているのである。一人が種をまき、他の者が収穫を集める。そしてまく者も刈る者も賃金をもらい、彼らは共にその働きの報酬をよろこぶのである。」(各時代の希望上巻229)
b. キリストについての女の証はどのような影響を与えましたか、またわたしたちはその証が与えた影響から何を学ぶことができますか(ヨハネによる福音書 4:39)。
「わたしたちがキリストとつながる時、わたしたちはキリストの思いを持つ。清さと愛が品性に輝き、柔和と真理が生活を支配する。顔の表情そのものが変わる。魂に内住なさるキリストは変化させる力を与え、そしてその外観の様子は内を支配してくださる平和と喜びを証言する。枝がぶどうの木から栄養を引き出すように、わたしたちはキリストの愛を飲む。もしわたしたちがキリストに接ぎ木され、繊維ごとに生けるぶどうの木につながっているならば、生きた実の豊かな房を実らせることによってその証拠を示すようになる。もしわたしたちが光とつながっていれば、わたしたちは光の通路となり、そしてわたしたちの言葉や働きによって世に光を反映させるであろう。…
眺めることによってわたしたちは変えられる。そして神聖な模範の完全さを瞑想する時、わたしたちは完全に変えられ、このお方の清い御姿に新しくされることを望むようになる。品性における変化が起こり、怒りの子が神の子となるのは、神の御子を信じる信仰によってである。彼は死から命に移り、霊的なものとなり、霊的なものを見分けることができるようになる。神の知恵が彼の思いを啓発し、彼はこのお方の律法から出る素晴らしいものを見る。人が真理によって改心させられるにつれて、品性の聖化の働きが進められるのである。」(セレクテッド・メッセージ1巻337, 338)
火曜日
2月25日
3. サマリヤにおけるイエスのご臨在
a. サマリヤの人々はイエスに何を嘆願しましたか、それはなぜですか(ヨハネによる福音書 4:40)。
b. キリストがサマリヤで過ごされた時の結果を述べなさい(ヨハネによる福音書 4:41)。
「井戸のところで女に話されたことばによって、よい種がまかれたが、何とまあ早く収穫が与えられたことだろう。サマリヤ人はやってきてイエスのみことばを聞き、イエスを信じた。彼らは井戸のところにおられるイエスのまわりにおしよせ、イエスを質問攻めにして、これまではっきりわからなかった多くのことについてイエスの説明を熱心に聞いた。聞くにつれて、彼らの疑問が晴れはじめた。彼らはちょうど非常な暗やみの中にあって突然ひとすじの光をさがしあて、ついに真昼に出会った人々のようだった。しかし彼らはこの短い会見に満足しなかった。彼らはもっと聞きたがり、また友人たちにもこのすばらしい教師の話をきかせたがった。人々はイエスを自分たちの町に招き、彼らのところにとどまってくださるようにたのんだ。二日の間イエスはサマリヤにとどまられたが、さらに多くの人々がイエスを信じた。」(各時代の希望上巻230)
「キリストはご自分の弟子たちの心のうちに特別な働きを果たすようなやり方で神を表してこられた。そしてこのお方はちょうど同じ方法でご自分がわたしたちの心のうちで働けるようにしなさいと長く訴えてこられた。あまりにも長く理論を考えてきたために救い主の模範の生きた力を見失っている者が多くいる。彼らはへりくだった自己否定の働き人としてのこのお方を見失っている。彼らに必要なのはイエスを眺めることである。日ごとにわたしたちはこのお方のご臨在の新たな現れを必要としている。」(キリストを映して302)
c. イエスをメシヤとして受け入れた後、多くのサマリヤ人は何を宣言しましたか(ヨハネによる福音書 4:42)。
「パリサイ人はイエスの単純さを軽蔑した。彼らはイエスの奇跡を無視し、イエスが神のみ子であるという証拠を要求した。しかしサマリヤ人はしるしを求めなかった。イエスは、井戸ばたで女に彼女の生活の秘密をあらわされた以外には、サマリヤ人の中で奇跡を行われなかった。それでも多くの者がイエスを信じた。この新しいよろこびの中で、彼らは女に、『わたしたちが信じるのは、もうあなたが話してくれたからではない。自分自 身で親しく聞いて、この人こそまことに世の救主であることが、わかったからである』と言った(ヨハネ4:42)。」(各時代の希望上巻230)
水曜日
2月26日
4. 預言の力
a. サマリヤ人は約束されたメシヤへの自分たちの信仰をどの預言に基づけていましたか(創世記 49:10)。
「サマリヤ人は、メシヤがユダヤ人の救い主としてばかりでなく、世の救い主としておいでになることを信じた。聖霊は、モーセを通して、イエスを、神からつかわされた預言者と予告していた。ヤコブを通して民はイエスのもとに集められることが告げられ、またアブラハムを通して、地の諸国民がイエスのうちにあって祝福されるということが告げられていた。サマリヤの人々はメシヤに対する彼らの信仰をこうした聖書のみことばに置いた。ユダヤ人が後期の預言者たちを誤って解釈し、キリスト再臨の栄光を初臨にあてはめていたので、サマリヤ人はモーセを通して与えられたもの以外は全部聖書をすてていた。しかし救い主がそうしたまちがった解釈を一掃されたので、多くの人々が後期の預言と、神のみ国についてのキリストご自身のみことばとを信じた。」(各時代の希望上巻230, 231)
b. サマリヤ人が真理に対して驚くほど心を開いていた事実から、今日のわたしたちは何を学ぶことができますか(伝道の書 11:4, 5)。
「世界中の男女は何かを求めて天を仰いでいる。 光と恵みと聖霊を求める魂から、祈りと 涙とねぎごとが天にのぼっていく。多くのものは、み国の入口に立って、刈り集められるのを待つばかりになっているのである。」(患難から栄光へ上巻114)
c. 真にキリストを受け入れた時、人はどのようになりますか、例を挙げなさい(マルコによる福音書 5:18–20; 7:31–37)。
「[キリストの]みたまは、品性を高め、性質を高貴にするような一切のものを人のうちに発達させる。それはまた肉体と精神と魂によって神の栄えをあらわすように人を築きあげる。….堕落してサタンの道具となってしまった魂が、今でも、キリストの力によって義の使者として生れかわり、『主がどんなに大きなことをしてくださったか、またどんなにあわれんでくださったか』を告げるために神のみ子によってつかわされている(マルコ5:19)。」(各時代の希望中巻68)
木曜日
2月27日
5. クリスチャン伝道者たち
a. わたしたちはサマリヤの女からどのような教訓を学ぶことができますか(ヨハネの第一の手紙 1:1–3; コリント人への第二の手紙 5:14 (上句))。
「サマリヤの女は、このおかたが救い主であるということがわかるとすぐにほかの人たちをみもとにつれてきた。彼女は、イエスご自身の弟子たちよりも有能な伝道者であることがわかった。弟子たちはサマリヤが有望な伝道地であるというしるしを何も見なかった。彼らの思いは、将来なされる大きな働きに集中されていた。自分たちのすぐまわりに集めるべき収穫があることに彼らは気がついていなかった。ところが彼らの軽蔑していた女によって、町じゅうの人々が救い主のみことばを聞きにつれてこられた。彼女は光をすぐに自分の国民に伝えた。
この女は、キリストを信じる実際的な信仰の働きを表わしている。真の弟子はみな伝道者として神の国に生れているのである。生ける水を飲む者はいのちの泉となる。受ける者が与える者となる。魂のうちにあるキリストの恵みは、砂漠の中の泉のようなもので、それはわきあがってすべての人を元気づけ、いまにも死にそうになっている人々にいのちの水を飲みたいと熱望させるのである。」(各時代の希望上巻234)
b. この経験は今日わたしたちをどのように鼓舞しますか(伝道の書 11:6)。
「わたしたちは神の宣教師になるために外国の地に行く必要はない。 わたしたちの周りには『はや色づいて刈り入れを待っている』畑があり、だれであろうと『永遠の命に至る実』を集めることができる。神はバトルクリークで霊的怠惰で死につつある多くの者たちにご自分の御事業のための労働が必要とされている場所に行くようにと召しておられる。もし金銭的な犠牲が要求されたとしても、バトルクリークから出なさい。他の人を祝福することができるどこかへと行きなさい。弱っているある教会を力づけるために出て行きなさい。神からあなたに与えられた力を活用しなさい。」(教会への証5巻187)
金曜日
2月28日
個人的な復習問題
1. イエスを唯一の救い主として見た時、女は何をしましたか。
2. はや色づいて刈り入れを待っているということは何を意味するかを説明しなさい。
3. イエスはサマリヤ人と一緒に何日間滞在なさいましたか。
4. サマリヤ人はイエスに関してどのような証をしましたか。
5. イエスを自分の人生に受け入れるとすぐに、人々に何が起こりますか。